夢をつかむ!部下ヂカラ
【第4回】<ステップ3>上司の「目標」を意識しよう
このコラムでは「リーダーシップ」の逆である「フォロワーシップ」、つまり平たく言う「部下ヂカラ」を磨き、上司の力を借りながら組織の中であなたの夢をどんどん実現していってもらいたいという願いをこめ、その要諦をご紹介したいと思います。
上司のことを「支援する人」になる

第4回目は、組織の中であなたが夢を実現していくための「部下ヂカラ」実践ステップ3つ目をご紹介したいと思います。
今回は「上司の『目標』を意識しよう」がテーマです。
この回でお伝えしたい考え方は至ってシンプルです。あなたを組織で生かすことの権限を持つ上司に特別目をかけてもらうため、まず上司の「目標」到達を支援する者であると認識してもらおう、ということです。なぜ上司の目標到達を支援する者となることが大事なのでしょうか。
まず以下の二択に答えてみてください。
問)あなたにどうしてもかなえたい夢があるとします。その夢をかなえるためのあらゆる情報や機会を提供してくれようとする部下と、その夢をかなえることを結果的に邪魔してくる部下の2人がいるとします。ただし、仕事のパフォーマンスレベル含め他の条件はほぼ同じです。
あるときあなたがリーダーを務めているプロジェクトに、2人のうち1人をアサインしなくてはならなくなりました。そのプロジェクトは社長以下からとても注目されていて、成功すれば社内のヒーロー/ヒロインになれ、様々なチャンスが舞い込んでくるでしょう。さて、あなたなら前述の部下2人のうち、どちらに白羽の矢を立てますか。
上司のことをサポートする姿勢を見せることで、上司が更にあなたからサポートしてもらえることを期待し、あなたを身近に置いたりチャンスを与えたりすることが予想されます。つまり「上司の『目標』を意識する」意味は、あなたが上司の夢をかなえるサポートをする代わりに、上司があなたの夢をかなえるためのサポートをしてくれる可能性が高くなる、ということなのです。
あなたの上司は組織の中で管理職になるくらいですから、公私どちらにも全く目標が描けない人、ではないと思います。この際の目標は公私どちらでもよく、また大小も問いません。
もし、あなたの上司に仕事上の目標として、どうしても獲得したいポジション(地位、役職)があるとします。そんな時あなたは、その人事権を持つ人に、さりげなく飲み会の席などで接触するのです。そしてその周辺情報を聞いたり、部下の立場から上司の評価を(偽りのない範囲で)高く伝えることもできるでしょう。それを聞いた人事権を持つ人が、「部下から慕われ頼られており、人を束ねる力が高い人」と判断し、それを機会にあなたの上司を注目するかもしれません。
またあなたがそのような接触をしたことを人事権を持つ人からあなたの上司に何かの拍子に伝えられたとしたら、あなたの上司はとても嬉しく思い、あなたを気に掛けたり、ゆくゆくはあなたの望むことも少なくとも邪魔しようとはしなくなるでしょう。
目標を知るチャンスは、仕事の場だけではない

一方、上司のプライベートな目標をサポートするのでも構いません。例えば上司が犬を飼っていて、その犬をかわいがるあまり「モデル犬」としてデビューさせたいと考えているとします。余談の中の冗談話に聞こえたとしても、そういう意向をキャッチしたとします。あなたはあらゆる「モデル犬コンテスト」やそのコンテストにたどり着くような機会、またはモデル犬を募集している企業や機会などをリストアップしてさりげなく情報提供するのもいいかもしれません。本当に冗談で言っていたとしても、些細な願望の話にそれだけ反応してくれることを好ましく思わない人はいないでしょう。
これは、決してゴマをすっているわけではありません。無理をする必要もありません。上司が持つ目標の中で、あなたが「それはおもしろい」「それは興味深い」と思うことを切りとればいいのです。もちろんあなたの信条に反するような目標を応援するという意味ではなく。
昨今の出来事を見ていても、世の中は助け合いでできていると思いませんか。あなたの力になってくれる人は、かつてまたは現在あなたの存在が支えになったことがある人でしょう。あなたが力になりたい人は、その存在があなたの支えになっている人なのではないでしょうか。 そういう関係性を、少し自ら意識して形にしてみる、というだけのことなのです。
あなたは普段気に留めていないかもしれませんが、まずあなたの上司の目標、それを知ることからはじめましょう。さっそく今日のランチなどの機会に、話しかけてみるといいですね。
次回は、4月に更新の予定です。おたのしみに!
- 【第1回】会社でチャンスをつかむために(2010年12月20日)
- 【第2回】<ステップ1>上司の「背景」を想像してみよう(2011年1月20日)
- 【第3回】<ステップ2>上司の「一歩先」を準備しよう(2011年2月21日)
- 【第4回】<ステップ3>上司の「目標」を意識しよう (2011年3月23日)
- 【第5回】<ステップ4>上司を勇気づけるコメントをしよう(2011年4月22日)
- 【第6回】<ステップ5>上司の発言にモノ申そう(2011年5月20日)
早稲田大学卒業後、ベネッセコーポレーション、プライスウォーターハウスクーパース、ボストンコンサルティンググループを経る。その後、マーケティング戦略および営業戦略の立案から実行までを支援するコンサルティング会社、maojian works(マオジェン ワークス)株式会社を設立。キャリア開発支援のためのワークショップも開催。
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