夢をつかむ!部下ヂカラ
【第5回】<ステップ4>上司を勇気づけるコメントをしよう
このコラムでは「リーダーシップ」の逆である「フォロワーシップ」、つまり平たく言う「部下ヂカラ」を磨き、上司の力を借りながら組織の中であなたの夢をどんどん実現していってもらいたいという願いをこめ、その要諦をご紹介したいと思います。
上司の決断・判断にもフィードバックを

第5回目は、組織の中であなたが夢を実現していくための「部下ヂカラ」実践ステップ4つめをご紹介したいと思います。
今回は「上司を勇気づけるコメントをしよう」がテーマです。
あなたは「経営者は孤独だ」というフレーズを聞いたことがありますか?
組織のトップに立つ人は、常に大小様々な選択や決断を迫られ続けます。しかし、立場が上であればあるほど、組織の中にその決断に対する迷いや不安を相談する相手はおらず、結局ひとりで物事を判断し続けなければならないものです。
また同時に迷いや不安はそれらを顔に出すだけで、従業員にも迷いや不安を伝播させてしまいます。気持ちはいつも胸のうちにしまい、リーダーとしてぶれない姿勢を見せ続ける強い精神力を求められます。
これは経営者という立場上、避けては通れないことであり、また当然のこととして身についているものであるかもしれませんが、時として「自分の判断はこれでいいのだろうか」と思うこともあるでしょう。そういった意味で、「経営者は孤独」だと言われるのでしょう。
本質的な意味を捉えるとこれらの気持ちを抱えるのは、なにも経営者に限ったことではありません。あなたの上司も、おそらくあなたを含む部下全員を牽引していく立場である以上、日々様々な情報を収集しながらも、不安や迷いを抱えながら選択や決断をしていることでしょう。
あなたはそのこと自体を代わってあげることはできませんが、そういった上司の気持ちを想像した上で、部下として良い判断をしてもらったと思うこと、また一人のビジネスパーソンとして上司が素晴らしい判断をしたと思うことは、率直に上司に伝えてあげることは大事です。
胡麻をする必要はありませんが、ある意味上司の判断にもフィードバックをしていくことで、上司は自分の行動に自信を増すことができ、あなたのひとことを有り難く思うはずです。
日頃、なかなか上司は自分の言動について、自ら部下からの感想を求めることはできないものです。そのようなことを部下に求め続けると、自分の考えに自信がなさそうに思われることを懸念するためです。
共感が生む、ポジティブなサイクル

そこで、あなたから上司の判断を含めた言動について、特にポジティブな感想を伝えていくことで、次第とあなたからの意見を気にするようになり、あなたの意見に耳を傾けるようになると思うのです。そして、ポジティブな表現、例えば代替としてどのようにすればよいと思ったかを伝えられる関係性であれば、上司に対して一歩踏み込んだ提言をしても構わないと思うのです。私自身の経験でも、私の選択や決断に無関心でいられるより、常に何かしらのフィードバックをしてくる部下あるいは、もっと踏み込んだ意見を言ってくる部下の意見は、もちろんそのまま鵜呑みにするわけではありませんが、耳を傾けたくなります。
また話は変わりますが、あなたはfacebookを使ったことがありますか?
facebookとはアメリカで生まれたソーシャルネットワーキングサービスの1つですが、ある興味深い機能がついています。例えばAさんが「ウォール」と呼ばれる自分のページ上であることをつぶやいたとします。それをBさんが見て共感した場合、「いいね!」ボタンをクリックするとAさんのウォール上にBさんが「いいね」といった痕跡を残すことができるのです。
私もfacebookを愛用していますが、やはり「いいね!」と言ってくれた人に対しては、今後何かをつぶやいたら「いいね!」と言ってあげようと思うもので、その連鎖によってfacebook上にはいま毎日「いいね!」のお返しのし合いが溢れています。
今回お伝えしたかったテーマは、もしあなたが上司からあなたの意見について興味を持ってもらいたい、何かしらのフィードバックを引き出していきたいと思うなら、まずあなたから上司の選択や決断に興味を持ちあなたなりの意見を上司に伝えていくというのも意外と効果的だということです。
明日からぜひ上司の判断、そのほか言動に興味を持ちぜひより上司が勇気の出るようなコメントをしてあげましょう。きっと、あなたの言動にも上司からの「いいね!」が返ってくるはずです。
次回は、5月に更新予定です。おたのしみに!
- 【第1回】会社でチャンスをつかむために(2010年12月20日)
- 【第2回】<ステップ1>上司の「背景」を想像してみよう(2011年1月20日)
- 【第3回】<ステップ2>上司の「一歩先」を準備しよう(2011年2月21日)
- 【第4回】【第4回】<ステップ3>上司の「目標」を意識しよう(2011年3月23日)
- 【第5回】<ステップ4>上司を勇気づけるコメントをしよう (2011年4月22日)
- 【第6回】<ステップ5>上司の発言にモノ申そう(2011年5月20日)
早稲田大学卒業後、ベネッセコーポレーション、プライスウォーターハウスクーパース、ボストンコンサルティンググループを経る。その後、マーケティング戦略および営業戦略の立案から実行までを支援するコンサルティング会社、maojian works(マオジェン ワークス)株式会社を設立。キャリア開発支援のためのワークショップも開催。
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