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イケテル仕事人Vol.2 イケテル仕事人Vol.2

PROFILE
1964年、富山県生まれ。関西大学卒業後、株式会社リクルート入社。その後、株式会社ハークスレイ(ほっかほっか亭本部)に転職し、企画部の責任者を務める。2001年に有限会社キトプランニングを設立するも、夢の街創造委員会株式会社の前社長に誘われ、同社取締役副社長に就任。現在は同社代表取締役を務めている。

PERSONAL DATE
平均就労時間 :12時間30分
趣味:料理
好きな言葉:艱難汝を玉にす

イケテル仕事道具
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INDEX

経営者 夢の街創造委員会株式会社 中村利江さん

学生時代、女子大生を集めてモーニングコール事業を立ち上げ、学生起業家として注目を集めた経験もある中村氏。社会人になってからは、「中学校お弁当バトル(ABC放送)」のプロデュースや、「290円牛めし(日本テレビ系「スーパーテレビ」)」の仕掛けづくりなど、数々のヒット企画を手掛けてきた企画の達人だ。

生活者の目線と、冷静な判断力

「企画立案で大事なことは、まずは常識にこだわらないこと。そして、生活者視点ですね。例えば、毎日スーパーに行っていると、180円のホウレン草を見て『最近値段が上がってきたなあ』と実感する。そういう日常的な感覚の積み重ねが、新しいアイデアを生む苗床になるんだと思います。それから、何でもよく見ること。私は昼食をとりにお店に入ると、食べたいものが初めから決まっていても、メニューを上から下まで全部見ちゃうんです。これは昔からの癖ですね(笑)」

中村氏が、ネットを利用したデリバリー事業を初めて手掛けたのは1999年。当時、外食産業は、業界全体の売上げが下落し、どの企業も打開策を探していた。「ほっかほっか亭」関西地区を担当するハークスレイの企画部門責任者だった彼女は、社命を受けて「ほっかほっか亭」が生き残るための道を模索する。そして行き着いた結論がネット・デリバリー・サービスだった。企画は承認され、やがて導入実験の段階に入った。が、その矢先、彼女は夢の街創造委員会のネット・デリバリー・ポータル「出前館」の存在を知る。「出前館」のサービスを見た彼女は、当初の計画を急遽変更して「出前館」への加盟を即断。自分の企画にこだわらず、ビジネスにプラスになることであれば躊躇なく取り入れる。このクールな決断力こそ、彼女が一流のプランナーである証だ。

「「出前館」の方がコストが安いし、自社だけでやるよりも将来的な集客が見込めると思ったので、私自身の判断で計画を変更しました。企画を実現するために大切なのは、あらゆる可能性を試してみること。失敗したら、なぜ失敗したのか考えて次の手を打つ。考えられるすべての手をやりつくして、それでも成功しなかった時、初めて諦める。1度や2度の失敗で諦めたらビジネスは育たないから」

率先して働くものだけが、リーダーになれる
中村利江

その後、中村氏は独立し、キトプランニングを設立。女性消費者の声を生かした商品開発や販売促進の企画を手掛ける傍ら、いつしか「出前館」のアドバイザー的な役割を果たすようになる。夢の街創造委員会の社長になったきっかけは、前社長から言われた「あなたに社長をまかせたほうが成功する」という言葉だった。

「社長になった時、私は給料10万円で働きますと宣言したんです。人の上に立とうと思ったら、誰よりも働かないと信頼されない。しかも、皆よりも安い給料で働いたら、働いていない人は居づらくなるでしょ(笑)。よく若いOLが、『上司に腹立つ』って言いますよね。理由は、自分より働いていないのに給料を多くもらっているということだと思うんです。私もいろいろな会社で様々なポジションで働いてきたから、その気持ちが分かる。だから一番安い給料で、誰よりもいっぱい働きました」

現在、「出前館」の加盟店舗数は6,100を超え、加入ペースも月単位で上がっている。情熱と冷静さ、そして粘り強さで、ネット・デリバリーというビジネスモデルをここまで成長させた彼女が、次に目指すものは?

「去年から黒字化し、参加したいと言ってくださるお店の方も増え、事業としては安定してきました。でも、現状に満足していては発展はありません。また次の企画をやっていかなければならない。当面の目標は、加盟店舗とユーザーの利便性を高めると同時に、店舗の販促効果をもっと高められるようにサービスに磨きをかけ、進化させていくことです。企画を立て、それを実現するということは、失敗と修正の繰り返し。私も、今でもよく失敗しています。でも、これからもどんどん企画を立てていきたい。だって、新しいことを始めるのって、ワクワクしませんか?(笑)」

中村利江
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